さかもと歯科医院コラム記事

【さかもと歯科医院】仮歯のメリットとは?

仮の歯

こんにちは 四日市市 歯医者 さかもと歯科医院です。

被せ物が出来上がる前の治療として仮の歯で様子をみましょうと言われたことはありませんか?

仮歯にするメリットをご紹介します。

仮歯はなぜするの?

被せ物が出来上がるまでの間に暫間的に仮で入れる歯のことです。この仮歯はただ見た目の改善だけでなく、様々な理由があり、正確かつ安全な治療のために行う大切なプロセスの一部です。

被せ物が出来上がるまでに平均10日程かかるため、その間の噛む機能、構音機能などの機能面の改善、リハビリなどの生活習慣の維持のため

被せ物が出来上がるまでは歯抜けのような状態になるため、審美面の改善のため

形成面(被せ物の土台となる部分)の汚染を防ぐため

一度本づけしてしまうと、色や形などの修正は、壊して外さないといけないため、患者さんに負担がかかるため

神経が残っている場合は歯髄への刺激を保護するため

炎症が残っている場合や対象歯(またはほかの歯)のかみ合わせが安定していない場合、様子を見るための一時的な被せ物

大きな治療になる場合、その歯の正確な診断、また治療計画を立てるための診断材料にするため

などなど、仮歯にしたり、仮止めにするのには患者さんの口腔内の状態や診断するための大切なプロセスだということがお分かりいただけたかと思います。

仮の歯、仮止め治療の際に気をつけていただきたいこと

仮の歯は本物の歯に近い見た目ですが、天然の歯に比べると強度や耐久性など劣る面がたくさんあります。また、被せ物が出来上がり、仮止めしてある場合でも、仮止めのセメントは大変外れやすく注意が必要です。いくつか注意点をあげてみます。

・天然の歯のような力で噛むと当然外れます。食事は柔らかいものから、小さく刻んで食べる、対象歯の反対側で食べる等の工夫が必要です。毎日うどんやおかゆとは言いませんが、おせんべいや噛み応えのあるお肉(ひき肉や、煮込み料理がおすすめです)、氷、などは外れやすくなるので注意してください。意識しすぎるのも顎の運動に負担がかかりますので、過度に心配する必要はありません。

・仮歯や仮止めの時はいつもとお手入れ方法、使用するアイテムが変わります。かならず歯科医師や歯科衛生士に相談しましょう。ブラッシング圧が強い方は仮の歯、仮止めの箇所をいつもの力で磨くと当然負担がかかり外れやすくなります。汚れを取るのに強い力は必要ありません。ブラシの当て方や付属アイテムを使用し効率よく汚れを落とすことが大切です。また、歯間ブラシやデンタルフロスの使用も太さや、使用方法を必ず確認しましょう。

・歯ぎしりや食いしばる癖がある方も相談しましょう。(大抵はその癖を見越して被せ物も設計してあるはずです。)

この仮の歯や仮止め治療は患者さんの協力がとても必要になる治療の大事なプロセスです。

また、仮の歯や仮止めが取れるということは、土台の歯に過度な力がかかるのを逃がしてくれており噛み合わせ調整の診断となるのです。外れるのも悪いことばかりではありません。急いで診断するよりは、仮の歯、仮止めの期間をとり、少しでも大事な歯の寿命を延ばす選択をおすすめします。もし外れてしまった場合はご連絡くださいね。

それ以外にも不安なこと、質問等あればお電話、メールでもお問い合わせ下さい。

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