さかもと歯科医院コラム記事

【さかもと歯科医院】フッ化物配合歯磨剤の効果的な使用方法

フッ化物配合歯磨剤

こんにちは 四日市市 歯医者 さかもと歯科医院です。

フッ素の効果とは

歯磨剤にはフッ化物が配合されているものが多くありますが、どのような効果があるかご存じですか?主に

フッ化物イオンによる再石灰化

虫歯菌が出す酸酸性の抑制効果

であると言われています。

その効果も正しい方法でないと効果的に作用しません。

2+2+2+2テクニックをご存じですか?

・1日2回

・フッ化物配合歯磨剤の量2センチ

・ブラッシング時間2分間

・ブラッシング後2時間は飲食無し

というものです。

う蝕をコントロールするにはフッ化物をいかにお口の中にとどめておくかがカギとなります。

フッ化物配合歯磨剤を使用しないブラッシングはう蝕予防効果がありません。

歯磨剤に対する考え方も「歯磨きの補助剤」から「積極的な予防剤」へと変化してきています。昔、歯科医院で指導された方も今一度現在のフッ化物歯磨剤の応用と考え方を比べてみましょう。

フッ化物歯磨剤の効果的な使用方法

乳歯萌出~2歳 1~2㎜程度 フッ素濃度1000ppm

3歳~5歳   6程度   フッ素濃度1000ppm

6歳以上~   1.5㎝程度   フッ素濃度1500ppm

ブラッシングのタイミングは就寝前が効果的です。朝は夜の間に増えた細菌の除去。そして就寝前は寝ている間は唾液が出にくく、細菌が繁殖する時間だからしっかりと磨く必要があります。

就寝直前のブラッシング後に飲食をしてしまうと、プラーク中のPHが元に戻らず脱灰(細菌が糖を餌にして酸を産生し歯を溶かすこと)の時間が長くなってしまいます。

ですが、唾液が少ないということは、寝る前にフッ化物を長時間お口の中にとどめておけるということです。

また、磨く時間も長すぎると何回も吐き出してしまうためフッ化物濃度が低くなることや、フッ化物の取り込み量などからも、2分間が効果的とされています。

ジェルとペーストどちらがいいのか?

ジェルタイプのものには清掃剤が少なく、お口が泡にだらけになるのが苦手という方に。

ペーストタイプ清掃剤(研磨剤)が含まれているものが多く、プラークやステインを落としやすくするため、含まれていないと着色が付きやすくなります。また発泡剤には有効成分を速やかにお口に行き渡らせる効果もあります。(ブラッシング時間を短縮させる効果はない)

またすすぐ回数も重要です。長時間フッ化物を長くとどめておくには10ml(ペットボトルキャップ)ほどの水で1回が効果的です。

おすすめは、最初はフロス(隣接面のプラークを除去することでフッ化物が浸透しやすくなります)→歯磨剤なしor清掃剤入りの歯磨剤でブラッシング→しっかりゆすぐ→2㎝のフッ化物配合フォーム状またはジェルを出し、歯面にひろげる→(気になれば吐き出す。ゆすぎはなし。)のダブルブラッシング方法です。

このようにフッ化物配合歯磨剤にも様々な種類があり、特徴を踏まえつつ、そのうえで知覚過敏効果があるもの、ブラッシング圧が強いのでジェルタイプをなどおすすめが変わってきます。わからなければいつでもご質問下さいね。丁寧にお答えいたします。

それ以外にも不安なこと、質問等あればお電話、メールでもお問い合わせ下さい。

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