こんにちは 四日市市 歯医者 さかもと歯科医院です。
高齢者は全身の免疫機能低下や摂食嚥下障害、身体機能の低下、認知機能の低下などに伴い口腔衛生環境が悪化し、思わぬ全身疾患を合併することがあります。
高齢者の死因の第5位には肺炎が位置していますが肺炎で亡くなる高齢者のうち約8割が誤嚥性肺炎との報告も聞かされます。
こんな症状ありませんか?
「最近、うがいの時にむせやすくなった」
「活舌が悪くなった」
「口が乾燥している」
「口が汚れていることが多くなった」
これらは全て口腔機能の低下が引き起こす症状です。
通常、健常者は誤嚥を起こしても咳嗽反射が惹起され、気管内に侵入した異物を除去できますが(顕性誤嚥)、嚥下反射が低下すると咳嗽反射が惹起されない状態を不顕性誤嚥と言い、これを繰り返すことで誤嚥性肺炎を発症します。
気を付けることとして
・うがいはガラガラうがいではなくブクブクうがい
・歯磨剤は発泡剤無配合でジェルタイプがおすすめ
・口腔保湿剤を使用し常に口腔乾燥の予防
・口腔機能訓練の実施
などをして気を付けるとともに口腔機能を維持しましょう!
口腔機能訓練
【頬の運動】頬の運動機能や口唇閉鎖力を高めるために行います。
頬の膨らましと吸い込み…5秒間頬を膨らませた後5秒間へこませる動作を5回程度繰り返します。口をうまく閉鎖できないときはペットボトルをくわえて行います。
抵抗法…5秒間頬を膨らませた後膨らませた頬を5秒間両手で押します。これを5回程度繰り返します。ポイントは頬に力をいらながら少し強く押してみましょう!
【開口訓練】飲み込む力をアップする効果が期待できます。
10秒間できるだけ大きく口を開けたままにし、ゆっくり口を閉じていきます。この動作を5回繰り返します。口はできるだけ大きく開けたままにします。最大開口状態を10秒保持することで嚥下の際に必要な喉頭の拳上や食道入口部開大を促す効果があります。
【パタカラ運動】口や舌の動きを鍛え、食べる、飲み込む機能の向上が期待できます。
パ・タ・カ・ラの各発音を8回ずつ2~3セット行います。
「パ」…口唇をしっかり閉じて発音します。
「タ」…舌を口唇にしっかりくっつけるように発音します。
「カ」…舌の奥を上顎の奥につけるように発音します。
「ラ」…舌を丸めるように発音します。
口腔内の保湿は口腔乾燥の症状を緩和するだけでなく口腔内の粘膜を潤し、乾燥した痰や剥離上皮を軟化させて絡めとりやすくし、汚物を咽頭に落下させることなく除去できます。
保湿剤はいくつかの性状(垂れにくいもの、適度な粘土があるもの、リンスタイプ、ジェルタイプ、ジェルスプレータイプ)があり、抗菌成分配合やキシリトール配合、香料、甘味料が添加されているものがあります。
味の付いているものは味覚の刺激となり嚥下訓練につながることもあります。
※乾燥が強い方は保湿剤自体が乾燥して硬化してしまいますので保湿剤の量、性状には気を付けましょう。
その他、虫歯治療、インプラント、定期検診、などお電話、メールでもお問い合わせ下さい。
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