さかもと歯科医院コラム記事

乳歯の虫歯について

小児歯科

お子様の夏休みも終わり、普段の日常に戻ったのではないでしょうか。四日市 さかもと歯科医院でも夏休みともあってかお子様の検診が多かったように感じます。

お母様から乳歯のことについてよく質問をお受けいたします。

まずはじめに

もともと乳歯には虫歯菌(ミュータンス菌)はいません。大人が使ったスプーンなどについた唾液を通して感染します。まずは赤ちゃんの周りの大人の虫歯予防、治療が大事になります。

なぜ最初から永久歯ではなく乳歯が生えてくるのかお分かりでしょうか。物理的に永久歯が生えることは赤ちゃんの顎の大きさから考えて難しく、本数的にも収まりきらないからです。そして大事なのは発音の助けになったり、顎の成長や輪郭を整え、永久歯が生え揃う時のサポート役にもなっています。乳歯の役割はとても重要なのです。

乳歯の虫歯を放置するとどうなる?

もし虫歯になってしまった際に、「乳歯は生え変わりもあるので治療は必要ですか?」と質問を受けることがございます。生え変わるまで放置した場合どのような問題があるのでしょうか。

永久歯が虫歯菌を持ったまま生えてくる。

虫歯になった歯を避けて変な噛み癖がつく。

きちんと噛むことが出来なくて顎の成長を妨げる。

虫歯になった乳歯がかけたり抜けてしまい、中途半端に残っていると、下から永久歯が生えてくる時に、押し出す力のバランスがくずれ変な方向に生え歯並びが悪くなる。

乳歯の虫歯の特徴

乳歯の虫歯の場合、大人の虫歯のように黒くはなりません。乳歯の虫歯の初期段階の特徴としまして、白い斑点がみられたり、黄色っぽく変色してきます。歯はエナメル質という体の中で一番硬いもので覆われていますが、乳歯のエナメル質は大人のものよりも薄く、柔らかいため虫歯になりやすいのです。

乳歯の虫歯治療

子供の虫歯治療は簡単ではありません。虫歯治療が初めてのお子様ですと歯医者に慣れてもらうところから始まります。小さい頃に無理やり治療され、大人になってからも歯医者を苦手に思われている方は多くおられます。まずは先生やアシスタントスタッフに、使う道具、機械など環境に慣れていただきます。最初は歯みがきや、クリーニングなど簡単なものから始めていきます。

そして出来るようになったら悪いところを削り、歯科用のプラスチックで詰めていきます。乳歯は永久歯よりも柔らかく、歯が削れやすいため、詰め物も取れてしまうこともあります。詰めてからも注意が必要です。

フッ素塗布

初期虫歯ですと、フッ素を塗り歯の質を強化して様子を見る場合もございます。ですがフッ素を塗って虫歯にならないわけではないので歯みがきはしっかりしましょう。

サホライド・シーラント治療

サホライドとはどうしても治療ができないお子様に塗る虫歯進行止めです。こちらを塗っておいて、虫歯治療が出来るような年齡になれば、本格的な治療をしていきます。塗布した際はお薬の影響で歯が黒く着色します。

シーラントとは乳歯の奥歯にする虫歯予防処置です。歯の溝が深い箇所に行います。溝をきれいに洗い、プラスチックを光で固めてでコーティングします。お食事などで削れていくので、検診の度に無くなっていればご希望があれば詰め直していきます。

一番は予防が非常に大切です。楽しく歯磨きの練習をしたり、フッ素塗布などで無理なく歯を守るなど、お子様自身でも歯を守る習慣もお持ちいただけるようにと考えております。

寝る前の歯みがきは仕上げ磨きをしたり、お食事内容や、時間など、気をつけなければいけないことは沢山あります。検診の際にはなんなりとご相談下さい。

詳しくはこちらリンクをご参照下さい。

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